作業安全の向上とアイドリングタイムの短縮
EC機械指令2006/42/ECおよびEN ISO 13849-1規格に従って、生産プロセスを停止させる代わりに監視するシステムコントロールをシステムに設置することができます。これらは、技術装置が人に及ぼすリスクの低減を目的としています。適用される制御システムは、安全レベルおよびパフォーマンスレベルにおいて関連する要求事項を満足するものでなければなりません。
「機能安全」という概念は、従業員の安全にとって重要であるだけではなく、機械およびシステムの生産性を大幅に向上させる可能性もあります。SEW‑EURODRIVEがsafetyDRIVEにおいてフレキシブルなソリューションに投資しているのはこのためです。ポイントは、フレキシブルであることです。これにより、モジュール化されたセーフティテクノロジー(安全技術)コンポーネントや駆動技術に直接統合された安全技術を個別に選択し、アプリケーションやタスクに合わせて適応させることができます。
お客様のメリット
-
機能的に安全な駆動技術
機械およびシステムの円滑で安全な運転 -
職場事故の回避
およびスタッフの安全確保 -
生産性の向上
SEW‑EURODRIVEの安全製品 / サービスによる生産性向上 -
コストの削減
セーフティゾーンにおけるコスト削減による全体的なコスト削減 -
さまざまな産業部門
SEW‑EURODRIVEのsafetyDRIVE駆動技術は多種多様な要件、産業部門、システム構造に適応できるように開発されています。
機械指令によるCE適合
機械およびプラントの安全向上のための機械指令2006/42/EC

2009年12月29日に新しい機械指令2006/42/ECが発効し、機械およびプラントエンジニアリングに関する新たな重要条件が規定されました。機械指令2006/42/ECの整合規格には、EN ISO 13849-1+2およびEN 62061規格などがあり、電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全が規定されています。機能安全管理に関するIEC 61508規格もこれに含まれ、プロセス、責任、組織原理に関する必要要求事項が規定されています。
CEマーキングとは、製品が機械指令の要求事項に適合していることを外部に表示することを指します。
CEマーキングにより、責任当事者は以下を宣言します。
- 製品が、適用されるすべてのEC(European Community)規定に適合していること
- 所定の適合性評価手順が実施されていること
CEマーキングにより、欧州経済圏内では無制限に物品を移動できるようになります。
safetyDRIVE:機能安全
safetyDRIVEによる機能安全:安全 - 柔軟性 - 効率性
safetyDRIVE:ドライブ安全機能
safetyDRIVEプログラムのドライブ安全機能がもたらすメリット

SS1 – Safe Stop 1(安全な停止1)
この安全機能は
- ドライブの減速をトリガ・監視し、その後モータへの電力供給を安全に遮断する
- 静止状態にあるドライブの危険動作を防止する
- IEC 60204-1の停止カテゴリー1に相当

SS2 – Safe Stop 2(安全な停止2)
この安全機能は
- ドライブの減速をトリガ・監視する、その後安全な停止状態監視が開始される
- ドライブ制御機能の完全な可用性を確保する(モータは励起されたまま)
- IEC 60204-1の停止カテゴリー2に相当

SBC – Safe Brake Control(安全なブレーキ制御)
この安全機能は
- ブレーキへの電力供給を遮断する
- ブレーキの解除を防止する

SDI – Safe Direction(安全な方向)
この安全機能は
- 定められた1回転方向にのみドライブが動作できるようにする
- 定められた回転方向が守られなかった場合はエラーを出力し、必要であればドライブへの電力供給を安全に遮断する

SLS – Safely Limited Speed(安全な速度制限)
この安全機能は
- 速度を監視し、定められた速度制限を超過しないことを確実にする
- 速度制限値を超過した場合はエラーを出力し、必要であればドライブへの電力供給を安全に遮断する

SOS – Safe Operating Stop(安全な運転停止)
この安全機能は
- 到達した停止位置を監視し、ドライブが停止位置から離れるのを防止する
- ドライブ制御機能の可用性を完全に維持する
- ドライブが停止位置から離れた場合はエラーを出力し、必要であればドライブへの電力供給を安全に遮断する

SLA – Safely Limited Acceleration(安全な加速制限)
この安全機能は
- 速度を監視し、定められた加速制限を超過しないことを確実にする
- 速度制限値を超過した場合はエラーを出力し、必要であればドライブへの電力供給を安全に遮断する

SLI – Safely Limited Increment(安全な回転角制限)
この安全機能は
- 安全なジョグモードを使用する
- ジョグ範囲を超過した場合はエラーを出力し、必要であればドライブへの電力供給を安全に遮断する

SBA – Safe Brake Actuation(安全なブレーキ作動)
この安全機能は
- ドライブの動作を機械的に安全な停止状態にする。この手順は標準的な制動手順ではなく、緊急時の制動手順です。

SBH – Safe Brake Hold(安全なブレーキ保持)
この安全機能は
- 起動されると、現在の位置を機械的に保持する。この機能が起動されるときにはドライブはすでに静止状態にあります。

SAR – Safe Acceleration Range(安全な加速範囲)
この安全機能は
- ドライブの加速が指定範囲を超過するのを防止する。
- 許容加速範囲を超過するとこの安全機能は無効化され、エラーメッセージがトリガされる。

SLP – Safely Limited Position(安全な位置制限)
この安全機能は
- ドライブを監視し、定められた制限値を超過しないことを確実にする
- 制限値を超過した場合はエラーを出力し、必要であればドライブへの電力供給を安全に遮断する

SSM – Safe Speed Monitor(安全な速度監視)
この安全機能は
- 回転速度監視を使用する
- エラー応答がない場合は安全出力信号を発生する

SSR – Safe Speed Range(安全な速度範囲)
この安全機能は
- ドライブの速度が指定範囲を超過するのを防止する
- 許容速度範囲を超過するとこの安全機能は無効化され、エラーメッセージがトリガされる。
safetyDRIVE:安全サービス
包括的な認定安全サービスパッケージを1社から入手可能
safetyDRIVE:全方位型の機能安全管理
機能安全管理における製品ライフサイクル

IEC 61508規格による安全ライフサイクルのフェーズの概要:
フェーズ1:概念
フェーズ2:全対象範囲の定義
フェーズ3:潜在危険およびリスク解析
フェーズ4:全安全要求事項
フェーズ5:全安全要求事項の割り当て
フェーズ6:全運用および保全計画
フェーズ7:全安全妥当性確認計画
フェーズ8:全設置および引き渡し計画
フェーズ9:E/E/PE系安全要求仕様
フェーズ10:E/E/PE安全関連系:実現
フェーズ11:他のリスク軽減措置:仕様および実現
フェーズ12:全設置および引き渡し
フェーズ13:全安全妥当性確認
フェーズ14:全運用、保全、および修理
フェーズ15:全部分改修および改造
フェーズ16:使用終了または廃却
safetyDRIVE:SISTEMAによる安全:
DIN EN ISO 13849に基づく機械制御システム安全関連部の評価
SISTEMAソフトウェアウィザードは、DIN EN ISO 13849-1を基準としてコントローラおよびドライブシステムの安全を評価するためのツールです。このWindowsベースのツールでは、いわゆる「intended architecture」に基づいてコントローラの安全関連部の構造をシミュレートし、達成されるパフォーマンスレベル(PL)を含む複数の詳細なレベルにおいて信頼度数値を算出します。
SISTEMAソフトウェアウィザードの最新バージョンはInstitute for Occupational Safety and Health of the German Social Accident InsuranceのWebサイトから入手できます。 www.dguv.de
SEW-EURODRIVEはSISTEMAソフトウェアウィザードのコンポーネントライブラリを提供しています。このライブラリには、使用コンポーネントのMTTF、B10d、またはPFHの値が含まれています。ライブラリはSISTEMAバージョン1.1.6以降でお使いいただけます。
SISTEMAライブラリ免責事項 (PDF, 26 KB)