A tradition of movement
1931年にバーデン出身の銀行家がSüddeutsche Elektromotoren-Werke(SEW)を創業しました。そこから今日に至るSEW‑EURODRIVEの歴史をご覧ください。
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1960
1960
First footprints abroad
1960年には、グラーベンとブルッフザールにあるSEWのオフィスや生産工場で働く従業員は600名を数えました。1950年から1960年までの10年間に、SEWの収益は140万ドイツマルクから2,000万ドイツマルクへと急伸していました。
SEW USOCOME
1960年、フランス、アルザス地方のHaguenau(ハーゲナウ、仏語:アグノー)に初の国外子会社SEW USOCOMEが誕生しました。
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1965
1965
The modular system that goes into SEW gearmotors
1960年代には、新たにマーケティングの概念がヨーロッパ大陸に浸透しつつありました。 この経営理論の原則とは、企業は常に全社を挙げて市場のニーズに応えなければならない、というものです。これこそ、Ernst BlickleがSEWにおいてすでに実践していたアプローチです。市場は、さまざまな産業部門や生産工程のそれぞれに固有の要件を満たしてくれる駆動装置(ドライブ)を求めていました。これまで、顧客によって異なるニーズに合わせたギヤ減速機とモータの組合せというのは、高いコストをかけなければ実現できなかったのです。
この課題に対するソリューションが「モジュール性」、つまり手頃な価格で柔軟にギヤ減速機とモータを組み合わせることができるモジュラーシステムです。
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1968
1968
Relaxation for growth
モジュラーシステムというコンセプトは素晴らしいアイデアでした。次はそのメリットを世界へ向けて発信することが必要です。
ニューヨーク、リオ、それとも東京?
いいえ。1968年、Jönköping(ヨンショーピング、スウェーデン)に組立工場が設立しました。
その年、SEWの「7リーグ・ブーツ」*1は欧州での規模拡大をイタリアへと進めました。ミラノとボローニャに設立された2つのオフィスは、「美しきイタリア」でのSEWの時代の幕開けとなりました。
1969年には駆動技術におけるさまざまな問題を解決するソリューションオフィスをノーマントン(イギリス)の警察署跡に設立しました。
*1欧州のおとぎ話に出てくる魔法のブーツのこと。一歩で7リーグ(約35km)を歩けるようになるという。
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1973
1973
Things that belong together grow together
SEW-EURODRIVEが終戦以来の主要競合企業であったObermoser社(ブルッフザール)を買収しました。ギヤモータ、ダイレクトドライブ、冷凍冷蔵用低騒音モータ、ヘリカル・ウォームギヤ減速機を専門とするObermoser社は、SEWの近隣で生産を行っていました。Obermoser社は、Miesbach(ミースバハ)にある第2工場で電気モータを生産していましたが、買収をきっかけに、SEWはObermoser'の生産計画を合理化し、ハーゲナウ、グラーベン、ブルッフザールにあるSEWの3つの拠点に分散させました。
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1975
1975
Global drive with the pioneer spirit
その後もSEWの海外進出は続きます。アメリカ大陸での発展は1975年に南半球から始まり、サンパウロ州の産業中心地にあるGuarulhos(グアルーリョス)でSEW DO BRASIL Motores-Redutores LTDAが操業を開始しました。
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1983
1983
The sons as founding fathers
1983年、ブラジルでのプラント立ち上げから6年を経て、SEWは国境を越えて米国へ進出しました。SEWの米国子会社であるSEW-EURODRIVE INC.は、南カリフォルニア州ライマンで発足しました。
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1990
1990
From following in their father's footsteps to blazing a new trail
1990年にはPfeffer & Partner Getriebebau社の持ち株の大半を取得し、同社を傘下に収めました。1992年には、フランス東部のForbach(フォーバッハ)に、SEW-USOCOMEの子会社であるSEW-EUROCOME S.A.を設立しました。これもまた、SEW‑EURODRIVEの着実な成長を示す例です。
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1994
1994
Drive to innovate – innovate with new drives
1994年に発表されたスチール製伝動装置の進化を示すSPIROPLAN®ギヤモータシリーズによって、SEW製ドライブの革新性がまたもや証明されました。特殊な歯形を特長とする頑丈な直行軸ギヤモータは、市場に投入されるとすぐに注目を集め、熱狂的に迎えられました。
また1994年、SEWは新たに中国大陸へ進出しました。港湾都市、天津に設立された新子会社SEW-EURODRIVE Co, Ltd.は、中国におけるSEWの全事業活動を支えるハブとして機能しています。さらにはフィンランドの首都ヘルシンキもSEWの世界地図に加わり、Santasalo社の株式取得により北欧でのビジネスが強化されました。
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1995
1995
Pioneering in the future of drive engineering
新型ギヤモータシリーズ7機種の市場投入は、前年に市場投入されたSPIROPLAN®ギヤモータシリーズと同様に大きな反響をもって受け入れられました。
1995年はまた、グループが再構築された年でもあり、持ち株会社と管理会社がロッテルダムに、関連公開有限責任株式会社がブルッフザールに置かれました。企業としての成長はその後も続き、1999年にはブルッフザールにエレクトロニクス製品工場が設立され、操業を開始しました。この工場は、1年後の2000年には"Best Factory of the Year"(ベスト工場賞)を受賞しました。
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2003
2003
Millennium, billions and employees
新たな千年紀の始まりはSEWにとって前世紀と同様に素晴らしいものとなりました。2003年、SEWは初めて10億ユーロの収益を達成し、ブルッフザールにEBIC技術センター(EBIC:Ernst Blickle Innovation Center)を開設しました。以後、この未来を感じさせるガラス張りの建物と隣接する試験/研究施設は、世界各地のSEW-EURODRIVEで行われる研究開発業務を統轄する、グローバルセンターとしての役割を担っています。
次の建設段階は2004年に終了し、グラーベン=ノイドルフにService Competence Center Mitteが開設され、同センターの開設に続いてComplete Drive Service(略称:CDS®)が発表されました。この優れたモジュラーサービスシステムにより、お客様固有のニーズに合わせてカスタマイズしたサービスを提供することが可能となりました。
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2008
2008
The basis of a new industrial gear unit series
2008年、ブルッフザールではPシリーズ プラネタリギヤ減速機と、新開発のインダストリアルギヤユニット Xシリーズの製造工場の建設が始まりました。
Xシリーズ ヘリカルギヤ減速機 /ベベル・ヘリカルギヤ減速機はSEWの製品プログラムの上位セグメントを拡張するもので、高トルクの大型ギヤ減速機に対するグローバルなニーズに対応するための製品です。